福岡県飯塚市の日本在宅医学会専門医研修施設医療法人楽生会松口循環科・内科医院

診療案内

診療案内

メニュー

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返し、熟睡できずに日中に過度の眠気や、様々な合併症、夜間突然死などの関連が指摘されています。健康と思われる成人の中にもSASの患者さんは数多く存在しており人口の2~3%の割合と推定されています。
無呼吸・低呼吸
呼吸が10秒以上止まっている(無呼吸)または、呼吸が止まらなくても呼吸の大きさが著しく低下している状態(低呼吸)。
SASの代表的な症状
・習慣性の強いイビキ
・夜中に何度もトイレに起きる
・起床時の頭痛
・日中の眠気、倦怠感 など

睡眠時無呼吸症候群の危険性

SAS は肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病等の生活習慣病と密接な関係にあり、様々な合併症を高率に引き起こす事が報告されています。
また、SASが原因による日中の眠気からの居眠り運転や、集中力が欠如することによる交通事故・産業事故により人命が失われたり、社会的な損失を与えているといった報告や報道が多くなされています。
SASが引き起こす代表的な合併症
交通事故の発生率
一般のドライバーと比較して7倍の発生率があるといわれています

治療法について

SASにはつぎのような治療をおこないます
・減量 ・CPAP ・生活習慣病の指導
・口腔内装置 ・手術治療  

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が軽症の場合は、減量や生活習慣の改善、または歯科にて実施される口腔内装置治療等※により症状が改善する事もあります。しかしある程度症状が進んでしまった患者さんは、ひどい眠気のために気力が低下し、減量や生活習慣病改善にもなかなか前向きに取組むことが出来ません。こうした患者さんにはCPAPと呼ばれる装置を使用した治療が適しています。
CPAPとは、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかける方法です。Continuous Positive Airway Pressure の頭文字をとってCPAP(シーパップ)と呼ばれ、いまやSAS のもっとも重要な治療法となっています。
CPAP(持続式陽圧呼吸療法)を使うと、ほとんどの患者さんが使ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきり、昼間の眠気も軽くなり、消えることもあります。

※口腔内装置治療: 口腔内装置とは、下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにするものです。 口腔内装置の作成は、健康保険の適用になります。

検査から治療までの流れ

睡眠医療2:279-284.2008より

料金

簡易検査

睡眠時無呼吸の有無を調べる検査です。

  • ・問診
  • ・睡眠時無呼吸簡易検査(自宅に小型の機械を持ち帰り、二晩検査して頂きます)
  • 料金 約4,000円(3割負担の場合)

精密検査(PSG)

当院では『入院での検査』、『ご自宅での検査』があります。

入院での検査

1泊2日入院で検査を行います(PM5:30~AM7:00)
脳波・筋電図・眼電図・呼吸情報などの、より詳しい検査です。

料金 約28,000円(3割負担の場合)

1ヶ月に1回必ず受診していただき、機械の装着状況や血圧測定、患者様に応じた観察をさせていただきます。また、機械の設定変更や部品交換なども行えます。CPAP治療は保険適応になっていますので、必ず月1回の外来受診が必要です。

    • 1割負担の場合・・・
    • 約1,580円
    • 2割負担の場合・・・
    • 約3,160円
    • 3割負担の場合・・・
    • 約4,750円
  • なお、連絡が無く受診されなかった場合は、自費でのご負担となりますので注意して下さい。