診療案内
2018.01.31
寒い冬は心筋梗塞が起こりやすくなります。
特に喫煙者、高血圧や糖尿病などの持病により動脈硬化が進んでいる方はご用心!
当院には今月2名の急性心筋梗塞の方が駆け込んできました。
即急な対応で無事に一命を取り留めることができました。
【症例1】
運転中に突然冷や汗が出てきて、その後胸部不快感を自覚。
当院に駆け込んだ時は、顔面が蒼白し、冷や汗をかいていました。
心電図にてⅡ、Ⅲ、aVf のST上昇、超音波検査にて下壁の壁運動低下を認めました。
救急搬送し、緊急カテーテル治療を施行しました。
発症後1時間での早期治療となり、その後、順調に回復しています。
【症例2】
胸の痛み、圧迫感で来院。顔面は蒼白しており、即、検査を施行しました。
心電図に明らかなST変化はなく、超音波検査にて壁運動異常は認めません。
症状はとれず、急性冠症候群を疑い、救急搬送の準備をしました。
その後(来院20分後)冷や汗をかき始め、胸部痛みは増強、
再度心電図を施行したところ、Ⅱ、Ⅲ、aVf のST上昇を疑いました。
来院時 来院20分後
救急搬送し、緊急カテーテル治療を施行しました。
この方も発症後1時間での早期治療となりました。
急性心筋梗塞の治療の
ゴールデンタイム(心臓のダメージを少なくすることができる時間)は、6時間。それを過ぎても十二時間以内であれば、再開通することで効果があります。
心筋梗塞の症状は
胸痛(15分以上)とともに息切れ、冷や汗、脱力感など
急性心筋梗塞の疑いがあるときは、一刻も早い医療機関の受診が必要です。
緊急の場合は救急車を呼びましょう。