診療案内
2017.06.08
【みぞおちの痛み】(心窩部痛)
「みぞおちが痛い!」こんな痛みを感じたことはありませんか?
みぞおちの痛み(心窩部痛)には、胃・十二指腸・胆嚢・肝臓・膵臓
などの消化器疾患、心臓疾患、心身の病によって痛みを感じることがあります。
腹痛については、問診や症状・血液検査・レントゲンなどで痛みの原因を探っていきますが、
速やかに超音波プローブを腹部にあてることで、痛みの原因を発見することもあります。
症例1
発熱、倦怠感で来院
「風邪かなぁ~?どうも、胃カメラをしてからみぞおちが痛いんよね~・・・」
と首をかしげながら患者様は答えてくれました。
血液検査で 白血球数10400 CRP 14.9 炎症を認めました。
患者様が痛いという部位に超音波プローブを当ててみました。
肝臓の左端に類円形の低輝度な腫瘤を認めました(赤点線 丸印)
腫瘤は胃壁に接しているようです。
エコーでは肝膿瘍を疑いました。
炎症に対して抗生剤投与が開始され、胃カメラで精査したところ
以前胃カメラをした時に生検した部位から感染を起こし、肝臓に
膿瘍形成した可能性があるという結果でした。
糖尿病や抗血小板薬服用中であり感染リスクもある患者様でした。
≪検査紹介≫
腹部超音波検査
腹部にプローブを当てて
1.大きさと形
2.性状(性質と状態)
3.血流
4.動き
を診ることで、病変を見つけることが出来ます。
またレントゲンやCT検査などとは違い被曝することはなく、安価
で検査をすることが出来ます。
当院では、超音波検査は欠かせない重要な役割をはたしています。