福岡県飯塚市の日本在宅医学会専門医研修施設医療法人楽生会松口循環科・内科医院

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クリニック日記

検査ばい!「胸部違和感・・何を疑う?」

2017.04.14

循環器内科では、胸部の違和感や圧迫感、息苦しさを感じる方が、多く来院します。

これら症状は、自律神経が関与した病気や心筋梗塞や狭心症、心筋症、不整脈などいろいろな原因が隠れています。

診察の中で先生と一緒にその原因を考えていきます。

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【症例1】

胸部圧迫感、息苦しさで来院。

狭心症を疑い、心臓のエコー検査や冠動脈CT(他院紹介)をし

検査では、心臓の冠動脈に狭い箇所は見つかりませんでした。

後日、再来院時、患者様が

「胸が締め付けられる時は、脈が速くなる」と言われたため

不整脈を疑い、心電図検査をしました。

その結果PSVT(発作性上室頻拍)が見つかりました。
ECGs

「不整脈の薬を飲み始めたら、胸のしめつけ感がなくなった」と言われていました。

今回は症状から、まずは狭心症を考えていましたが、患者様の訴えにより、

不整脈が発見できました。胸部圧迫感は頻脈が原因でした。

 

検査紹介

ホルター心電図

決められた一定時間(24時間)、小型の機械を身につけてもらい、日常生活での心拍数、

脈拍の乱れなどの異常を検出する検査である。

ホルダーコメント

「胸の違和感がある」という言葉からは、多くの疾患を疑います。
患者様の訴えを、細かく引き出していくと より疾患に近づくことが
できる情報を得ることが出来ますね。
小さな訴えも、大切な情報であり的を絞った検査が出来
疾患をみつける近道にもなりますね。