福岡県飯塚市の日本在宅医学会専門医研修施設医療法人楽生会松口循環科・内科医院

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クリニック日記

「在宅ばい!初期研修医2年目」

2016.07.29

№6   渡邊 功 (わたなべ いさお)先生です。

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{将来どのような医師になりたいか}
患者さん家族のニーズをしっかりと拾い上げ
それに対する選択肢を多く提供できる医師

{訪問診療に行った感想}
学生の頃から、往診にも興味があって見学に言った事はありましたが、
実際に働き始めて急性期の病棟を担当した後にこうして実習させて
いただく事で新たに学ぶことが多くありました。
家族や患者さんを取り巻く環境を理解することの大切さ、限られた
医療資源で判断し医療を行うことの難しさを再認識し、今後の自分の
医師人生に大いに生かせる実習となりました。
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(^-^)総合診療科の生田先生に同行して訪問診療に行きました。
入院を拒否している患者様の経過を観察していたのですが
状態が悪化してきており、入院して詳しく検査して治療する必要が出てきました。
状態が悪くなってきても、患者様は入院を拒み、息子さんに入院下での精査と治療に
ついて説明をすると、症状が楽になるのであれば入院をさせてくださいと言われ、再度
患者様に説明をすると入院を納得されました。
患者様がなぜ入院が嫌だと言ったのか、理解したかったと渡邊先生は、話されました。

どんな状況になっても、入院を拒む患者様がいます。理由は患者様や家族で違います。
そういう状況を在宅医療の場では、時々遭遇します入院か在宅か どちらを選択するか
出来るだけの情報を患者様家族に説明しその上で選択していただく、その意思決定は
医療者側が行うのではなく、患者様家族に選択していただく。
このことの難しさを感じる訪問診療になったのではないでしょうか。
説明にあたり、誘導をしたくなることもあります。
それを選択するのは医療者側であると個人的には思っています。
患者様家族の生活背景、心情、様々なものを見つめ、そこから判断し行う説明に
は患者様や家族にとって望ましい事であると判断した上での誘導だと私は思っているからです。
*学生時代の実習で行った患者様が、今は松口循環器の患者様で今回偶然訪問診療に行きました。
そういう偶然って、なんだか嬉しくなりますね。