診療案内
2020.03.14
『これってしもやけですか?』
寒さが日々増してくると、「手先や足先が冷たい」「足の指先の色が悪くなった」
など血行が悪いことが気になります。
治りにくい『しもやけ』や『手足の冷え』には実は・・・
病気が潜んでいる可能性があります。
【症例】
「9月から足の指先の色が悪くなってきたのよ」
「しもやけの薬を塗っているが、治らないのよ」
と、60歳代女性が来院しました。
左足の人差し指と中指の指先が赤紫色に変色していました。
ABI(血管機能))検査 (血管の硬さや詰まりが分かる検査です)
ABI検査の結果から左足の測定値が低下しています。
左足の動脈につまりがある可能性が高そうです。
下肢動脈エコー(超音波)検査(エコーにて足の血管を診る検査です)
上記検査から骨盤内動脈(腸骨動脈領域)に狭い所(狭窄)があり、
狭窄部分から足の指先側(末梢側)の動脈の血液の流れが滞っています。
動脈硬化によって起こる『下肢閉塞性動脈硬化症』という病気であることが分かりました。
そのため、足の指先の酸素不足や栄養不足が起きているために、
足の指の色の変化が治りにくくなっていることが分かりました。
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『下肢閉塞性動脈硬化症』糖尿病や喫煙者に多く見られます。
その他、膠原病や甲状腺機能低下症なども隠れていることがあります。
気になる方は一度、当院にて検査をしてみてはいかがでしょうか?