診療案内
2016.03.23
懐かしいものが出てきました。 {携帯型心電計}
訪問診療では、12誘導が取れる心電図を使用するので
今では、使用していません。 これをみると今から4~5年前に
自宅でお看取りをした患者様の事を思い出します。
明け方4時頃に 患者様家族からの電話でお看取りに行きました。
多くの親族に見守られ最後の一呼吸を見届けた後、ご家族と一緒に
身体を綺麗にし家族からの希望の服に着替え先生の到着を待っていました。
先生が到着し呼吸と瞳孔を確認し聴診器で心音を確認していると???
「君も聴いてみてと言われ、確認すると・・・トクン・・・・・・・・・・・トクン・・ん?」
確かに聞こえるのです心音が・・とても弱弱しく、不規則だけれど トクンと聴こえ
ご家族の方にも確認してもらったことを思い出します。それから3時間経っても
心音は聴こえ その時に携帯型心電計を使用しました。
心電計の波形はフラットでした。とても弱弱しく器械で拾えるものではない状態
でしたが、確かに呼吸が停止し数時間経過しても心音が聴こえたことを覚えています。